保水性材料のヒートアイランド熱負荷低減性能の高度化と性能評価手法の開発
研究責任者 |
木下 進一 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 保水性材料の蒸発効果の持続性(ヒートアイランド熱負荷低減性能)向上ならびに性能評価手法の確立に主眼をおき、材料の細孔構造が材料内部の熱および水分移動特性に及ぼす影響について評価し、蒸発性能に対する支配因子を特定するとともに性能評価に関わる輸送モデルの構築を目的とする。細孔構造を考慮した水分移動モデルを適用し、構造の違いによる乾燥挙動への影響について評価できた。また室内・外での保水性材料の乾燥実験を行い、解析結果との比較によりモデルの妥当性を評価した。状態(含水率、温度分布等)の変化について定性的に一致しているものの温度を過小評価する結果となった。今後は精度向上のため、誤差因子の特定によりモデルを改善し、材料の細孔構造の最適化ツールを構築することを考える。
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