研究責任者 |
高橋 素子 札幌医科大学, 医学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究では、可溶型ErbB3(sErbB3)の特定の糖鎖欠損変異体を精製し、その生理活性と作用機序を明らかにすることを目標に研究を行った。まず野生型sErbB3のAsn418に結合する糖鎖構造を明らかにし、N418Q変異体ではその糖鎖を欠損していることを確認した。ErbB2およびErbB3を発現している細胞をsErbB3存在下においてheregulinで刺激したところ、N418Q糖鎖欠損変異体sErbB3では野生型と比較してシグナル抑制作用が著明に増強していた。また、その変異体ではリガンド結合親和性が低下していることが示唆された。in vivoでの効果を検討するまで至らなかったが、それ以外の課題については達成することができた。
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