熱帯性食用ナマコの種苗生産に用いる産卵誘発ホルモンの開発
研究責任者 |
吉国 通庸 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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概要 | ハネジナマコの口器組織中に十分に発達した卵巣に作用して卵成熟と粗に続く排卵現象を誘発する生理活性を見出した。マナマコ「クビフリン」と同様の抽出法で活性が回収されることから、クビフリン同様の性状を有するものと考えられる。沖縄近海でのハネジナマコの産卵期は9月以降に収束に向かい、11月期に生殖腺の発達は最も低い状態にあるが、12月期以降、次期産卵期に向けての卵巣発達が開始されることが分かった。生殖に参加する個体は体重600g以上の親個体であると思われ、卵巣内の卵母細胞は平均直径が160ミクロンを越えると予想され、本州のマナマコに比べ、一回り大型の卵を産生すると思われる。
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