廃棄ポリ塩化ビニルから陽イオン交換樹脂への再生技術研究
研究責任者 |
三島 彰司 信州大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 当課題は、ポリ塩化ビニル(以下、PVC)を脱塩素して硫酸処理することによって、陽イオン交換樹脂に転換する技術開発である。PVCから陽イオン交換樹脂へ転換する基礎的技術は確立しているものの、陽イオン交換樹脂の諸性能は不明であるので、本研究開発期間では、種々の性能試験により、陽イオン交換樹脂の特徴を明確化することを試みた。その結果、PVCから調製した樹脂は、金属イオン、塩基性化合物、VOC類を吸着できるスルホン化炭素質固体であり、熱的に安定な固体酸としても機能することが明らかとなった。現状の廃棄PVCを埋立処理する方法に替えて、安価でしかも耐熱性の優れた陽イオン交換樹脂へ再生するという新規な技術を移転することが今後の展開である。
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