色素増感型光触媒膜を用いたゼロバイアス可視光水分解システムの開発
研究責任者 |
八木 政行 新潟大学, 自然科学系, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | エネルギー・環境問題を背景に次世代エネルギー供給源として可視光水分解システムに大きな期待が寄せられている。申請者は高い光触媒活性を示すメソポーラス酸化タングステン(WO3)膜を合成し、コバルト触媒を電解質水溶液中に存在させることによりWO3電極の酸化的腐食が著しく抑制され、高活性が長時間保持されることを見出した。WO3を用いて水の可視光分解を達成するためには、原理的にバイアス電圧が必要である。WO3光触媒膜の技術移転において、このバイアス電圧の軽減は重要であり、ゼロバイアスの可視光水分解システムは革新的である。本研究では可視光増感型光触媒アノードを開発してゼロバイアスの可視光水分解システムの創生を目指す。
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