高炉スラグを活用した耐硫酸性コンクリートの生コンクリートへの適用性の検証調査
研究責任者 |
綾野 克紀 岡山大学, 環境学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 高炉スラグを用いることで、普通コンクリートに比べて3倍以上の耐硫酸性をもつコンクリートを開発し、二次製品での実用化を図っている。しかし、下水道施設の汎用的な設計を行うためには、耐硫酸性水和固化体を生コンクリートとして供給することが必須である。本研究では、耐硫酸性水和固化体を大型の実構造物へ適用した場合を想定し、耐久性について検討を行った。また、実環境と実験室での耐硫酸性について、比較検討を行った。高炉スラグを用いた耐硫酸性水和固化体は、マスコンクリートのような断熱状態で養生されると、乾燥収縮ひずみが小さくなる。一方、実際の下水道環境での硫酸侵食の結果と実験室で行った結果とは、相関性があり、室内で測定される結果によって品質保証が行える可能性を示した。
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