ペロブスカイト型酸化物を用いる非貴金属三元触媒の開発
研究責任者 |
石原 達己 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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概要 | 自動車の排ガス浄化を目的にPt-Pd-Rhからなる三元触媒が用いられているが、Ptの高騰や資源的制約から非貴金属系の三元触媒の開発が強く求められている。本研究ではペロブスカイト型酸化物を用いる新三元触媒の開発を行うことを目標とする。種々の酸化物の三元触媒能を評価したところPr(Sr)MnO3の三元触媒活性が高く、とくにMnサイトにCuを添加したPrMnO3触媒の活性が高いことがわかった。反応はNOの還元が進みにくく、三成分を完全に除去するには高温が必要であった。しかし、Pdを5%と少量Mnサイトに添加した際に300°Cで、三成分を除去できた。目標の200°Cに比べると反応温度が高くなったが、ほぼ目標を達成できた。一方、BaOを担持したY2O3が比較的、良好なNO吸蔵特性を示し、低温でも大きな水素吸蔵特性を有することを見出し、目標を達成できた。
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