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癌細胞由来転移促進因子HMGB1の血液吸着による除去

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 國安 弘基  奈良県立医科大学, 医学部, 教授
研究期間 (年度) 2010
概要癌細胞から分泌され、転移促進、癌免疫抑制、抗癌剤効果減弱、及び、臓器障害を生じる血中HMGB1を血液浄化により除去する治療法の臨床応用を目標として、HMGB1吸着技術の基盤を確立するため種々のHMGB1吸着体の効率を検討した。その結果、ヘアピン型2本鎖DNAを結合した磁気粒子が抗HMGB1抗体やHMGB1受容体蛋白などと比較し、最も効率よく、吸着体投与量に相関を示す吸着能を示した。HMGB1はすべての細胞で細胞維持機能を果たし、さらに自然免疫に必須の因子であることが判明しており、DNA磁気粒子によるHMGB1除去法を量的・部位的に制御可能な方法に発展させることが臨床応用のために必要と考えられる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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