DNA選択分離剤としての表面ナノ構造制御セルロース粒子の開発
研究責任者 |
坂田 眞砂代 熊本大学, 大学院自然科学研究科(工), 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究課題では、生体関連物質水溶液から核酸 (DNA) を高選択的に吸着するDNA分離剤の開発とその実用化を目指す。具体的には、表面開始原子移動ラジカルリビング重合法により、高分子ビーズにポリカチオン等の官能基を化学修飾することにより、化学的に安定で、再利用可能なDNA分離剤を調製する。同分離剤をクロマトグラフィ用カラム充填剤として用い、血液製剤等の注射用タンパク質水溶液から有効成分であるタンパク質を吸着することなく、不純物としてのDNAのみを選択吸着除去することを目標とする。注射溶液中の不要なDNAを10 ng/mL の濃度以下に吸着除去し、かつ有効なタンパク質の95%以上の回収率を目指す。
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