研究責任者 |
西村 安代 高知大学, 農学部門, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 炭酸ガスを溶解させた炭酸水農法を確立させるため、栽培試験を行った。キュウリおよびトマト栽培で増収効果が認められた。トマト栽培で炭酸水と硫酸によるpH調整の影響を比較した結果、硫酸区では減収となったが、一方、炭酸水では増収したため、炭酸ガスが根から吸収され、光合成が活性化されたことが示唆された。チンゲンサイのNFT栽培では、明確な増収効果は認められなかった。循環により、pHが短時間で元に戻り、また無処理でもpHが低かった時期があったことが原因と考えられた。循環式養液栽培においては、処理方法について再検討する必要がある。かけ流し栽培では増収効果が認められ、環境に配慮した新たな炭酸ガス施与法として有効である。
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