セキュア通信グループを実現する通信プロトコルの実用化
研究責任者 |
渡邊 晃 名城大学, 理工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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概要 | IPv4の環境において、エンド端末間のセキュリティを確保することは重要な課題である。本事業では、これを実現するために、相手認証を実現するDPRP (Dynamic Process Resolutin Ptotocol)、および暗号化通信を実現するPCCOM (Practical Cipher COMmunication)を、Android上で実現する。DPRPは、通信に先立ち通信経路上に存在するGSCIP構成装置が互いに情報交換し、エンド端末間の認証を実現するとともに、端末間の通信に必要な動作処理情報テーブルを動的に生成する役割を持つ。一方、PCCOMはNATやファイアウォールと共存でき、かつオリジナルパケットのフォーマットを変えないままパケットの完全性保証(パケットが改竄されていないことの保証)を実現することができる。DPRPとPCCOMは、FreeBSD上で既に実現済みである。本事業では、AndroidのコアとなるLINUXにこれらの機能を移植する。さらに実運用を可能とするために、鍵管理装置を開発する。ユーザインタフェースの実現、鍵配送機能などを実現し、管理装置から全ての設定を可能とする。さらに管理負荷の定量的な見積もりを行い、提案方式の管理負荷が低いことを証明する。
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