身体活動援助型車いすの研究開発 -最適なシートの傾斜と形状の検討-
研究責任者 |
神谷 晃央 金城大学, 保健医療学部, 講師
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究では標準体型と生理的な脊柱弯曲を考慮し、体圧分散に優れた車いす標準シートを作成したうえで、利用者が主観的に快適だと判断する基準は何であるかを明確にするため頭部伸展モーメント・座圧・筋活動・主観的評価を用いて多角的に検討した。その結果、座圧や頭部伸展モーメントよりも頚部屈曲筋群への負担が主観的評価に影響していることがわかった。主観的に最も快適なシート傾斜は平均119度であり、これは最も筋活動が少ないシート傾斜であることがわかった。そのため119度のシート傾斜は休憩に相応しい。しかし、机上動作などの身体活動を支援するためのシート傾斜は119度よりも前方傾斜が望ましいため、今後は直立座位を含めた前方傾斜時の検討を行う必要性が示された。
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