高強度アルミニウム合金切削屑の固相リサイクル再利用技術
研究責任者 |
金武 直幸 名古屋大学, 工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 航空機産業に多用されている高強度アルミニウム合金(7000系の超々ジュラルミン)は、素材の80%以上が切削屑として多種合金と同様に廃棄されている。本研究では、この切削屑を原材料と同等の材質を有する同種合金に再生して自動車部品等の再生素材として提供できる技術の確立を目指した。そのために、強ひずみ加工法である圧縮ねじり加工による固相リサイクル技術の可能性を検討した。その結果、200~470°Cの加工温度範囲で切削屑を固相のままバルク化できることが確認でき、固相リサイクル技術の実用化の可能性を実証できた。また、成形体の室温引張試験でも20%以上の伸びを示す延性を確認することができ、再生素材の二次加工(鍛造加工など)の可能性も十分に期待できる。
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