研究責任者 |
安川 智之 兵庫県立大学, その他の研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究では、簡便性、迅速性、可搬性に優れた安価で小型な免疫診断デバイスであるイムノクロマトに、定量性と高感度化を融合したデバイスの開発を目標とした。免疫認識反応のシグナル分子として酵素を用い、酵素反応生成物をレドックスサイクリングおよび変換濃縮法を利用して高感度化を行った。通常に酵素免疫測定法と比較して、2-3桁程度の高感度化の可能性を示せた。さらに、酵素間の基質サイクリングを利用すると非特異吸着する標識酵素からの影響を無視でき洗浄工程を排除できる。ニトロセルロース膜および電極を組み込むことの可能なイムノクロマトデバイスを作製し、免疫反応で捕捉された標識酵素を電気化学的に計測できた。今後は、デバイスを用いて高感度化を遂行する。
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