瞬間的高圧処理によるエマルジョン化とその燃焼性の評価
研究責任者 |
嶽本 あゆみ 熊本大学, 衝撃・極限環境研究センター, その他
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 油中に水粒子を分散させたエマルジョン燃料は、燃焼効率が高まり環境負荷の軽減に効果がある。しかし従来技術では、乳化維持のために界面活性剤の添加や攪拌処理が必要である。分離状態の水と油に対して瞬間的高圧すなわち衝撃波を負荷することで、界面活性剤を用いずに水を細粒化することで安定した乳化状態を作ることができる。本研究課題は、瞬間的高圧処理によって低コストで安定したエマルジョン燃料を製造する技術確立を目指し実施された。衝撃波処理条件と乳化状態との相関データは、軽油中に分散した水粒子の粒度分布が、ほぼ一ヶ月間にわたり安定して変化しない衝撃波圧力、衝撃波処理回数条件を明らかにした。燃焼試験では、CO2以上の温室効果ガスであるN2Oの排出量が大幅に軽減した。
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