研究責任者 |
向井 俊博 京都市, 繊維技術センター 企画グループ, 研究員
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 天然染料による染色は浸染により行うため、デザイン性に乏しく、水を大量に消費するという問題があった。本研究開発では高濃度の媒染剤を部位選択的に塗布し、発色、固着を蒸熱中で行うことでこれらを解決し、現代の繊維産業に求められるQR、多品種少量生産に対応した新規天然染料染色法の開発を目指した。この新規染色法による被染色物は短時間の蒸熱処理にも関わらず従来法と同程度の消費性能を満たす。また、染料と媒染剤を自由に組み合わせることができるためデザイン性に優れている。現時点では表現できる色数は少ないが、天然染料による模様染という差別化商品を展開できるため、京都の捺染業界の発展に大きく貢献できると考えている。
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