研究責任者 |
小林 泰浩 松本歯科大学, その他の研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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概要 | 技術内容:骨吸収を防ぐオリゴペプチド阻害剤を作製、探索し、骨吸収阻害効果を検証する。目的:過剰な骨吸収により骨量が減少する骨粗鬆症は、高齢者の生活の質を低下させる原因の1つである。我々は、Ror2のWnt5a結合領域由来ペプチド混合物が、破骨細胞分化を阻害することを明らかにしている。そこで、このペプチド混合物より破骨細胞分化を阻害するペプチドを同定し、骨吸収を抑制する新規阻害剤を作製するための知見を得る。実施内容:Wnt5aとRor2の結合を阻害するRor2由来のオリゴペプチド(20アミノ酸以下)を作製し、Ror2による破骨細胞分化シグナルを阻害するペプチドを同定する。破骨細胞前駆細胞である骨髄由来マクロファージと骨芽細胞を活性型ビタミンD3存在下で共存培養し、破骨細胞を形成した。Ror2のWnt5a結合領域のアミノ末端側由来の合成ペプチド混合物は、6μMの濃度で著明に破骨細胞形成を抑制した。これらのペプチドの中にWnt5aとRor2の結合を阻害できるペプチドが含まれる可能性を示唆している。
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