光固定化法とファージディスプレイ法を融合した薬剤結合タンパク質探索法
研究責任者 |
倉持 幸司 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授
|
研究期間 (年度) |
2010
|
概要 | 申請者は、光固定化法とファージディスプレイ法を融合させた薬剤結合タンパク質探索法を開発した。この探索法は、細胞抽出液から結合タンパク質をアフィニティー精製する従来法と比較して、迅速かつ簡便に薬剤結合タンパク質を解析することができる。本研究では、光反応による樹脂への薬剤固定化量を向上させ、結合タンパク質の探索精度を向上させることを第一の目標とした。光反応性基や樹脂を改良した結果、従来法より薬剤の固定化を4.0~8.4倍向上することに成功した。また改良樹脂を用いて、2種の薬剤の新規結合タンパク質の探索を行った。今後、同定したタンパク質が薬剤の作用・副作用に関与するかどうかを検証する。
|