セルロースナノファイバー複合化ポリオレフィンのリチウムイオン電池用セパレータへの適用検討
研究責任者 |
吉岡 まり子 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | ポリオレフィンに対する、より進んだ新規な手法による工業的セルロースナノファイバー強化法の実現と、リチウムイオン電池用セパレータとしての応用の可能性を探った。提案者は、実用的方法でカルボキシル基を導入したセルロースナノファイバーを使用することにより、溶融混練法によるセルロースナノファイバー複合ポリオレフィンの開発に成功した。該材料はシート状にした段階で二軸延伸性を示し、孔隙性と薄膜化に耐える十分な強度特性、耐熱性などを有することが知られた。従って今回のFS段階の目標を達成した。これは今後、本研究の延長線上でのリチウムイオン電池セパレータを、本格的に検討する価値を見出したものといえる。今後拡大が予想される電気自動車用リチウムイオン電池の性能や安全性向上が期待できる。
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