流動接触分解プロセスでの高選択的プロピレン製造のためのゼオライト触媒の開発
研究責任者 |
窪田 好浩 横浜国立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | MSE骨格をもつAl含有MCM-68ゼオライトを固体酸触媒とする、長鎖パラフィンの流動接触分解での低級オレフィン、特に需要の高いプロピレンの高選択製造を目指している。流動接触分解のモデル反応としてヘキサンのクラッキングを取り上げ、10種類を超える様々なゼオライトを固体酸触媒として試してきた。本研究では、Al-MCM-68触媒の活性点となるAl含有量を制御する調製方法を探索し、プロピレン収率の向上を目指した触媒開発を進めたところ、Si/Al比50以上になると炭素析出を十分抑制でき、高いプロピレン収率が得られることがわかった。今後は炭素析出の更なる抑制のため、ゼオライト触媒粒子の外表面活性点の選択的な被毒効果を調べ、高効率プロピレン触媒の開発を進める予定である。
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