革新的な表面構造を有する低ファウリング性を付与した中空糸膜の開発と浄水処理への適用
研究責任者 |
松山 秀人 神戸大学, 工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究は、膜表面に革新的な表面構造を付与することで表面近傍の流れを制御し、ファウリング抑制能を向上させようとするものである。本申請課題までの検討で、凹凸形状を有する中空糸膜は平滑表面の場合に比べてファウリングが低減されることを見出しており、本課題ではCFD解析を利用してさらなる性能向上を目指した。膜性能の目標値は、初期透水量で1000 L/(m2 h atm)、ファウリングした後の透水量比J/J0で70%を維持するものであったが、形状をCFDにより検討して実際に作製した膜の性能は初期透水量1470 L/(m2 h atm)、J/J0 50%であり、ファウリング後の実透水量で考えれば目標を達成することができた。今後は、凹凸膜の構造をより精緻に制御してさらなる性能向上を目指すとともに、MBR等の水処理についても適用を検討する予定である。
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