GSK3β阻害薬剤のがん抑制効果の検証と神経膠芽腫治療の臨床研究
研究責任者 |
源 利成 金沢大学, がん研究所, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | glycogen synthase kinase (GSK) 3βに対する新規合成阻害剤やGSK3β阻害効果が判明した医薬品についてがん抑制効果を多角的に試験する。これにより、GSK3β阻害効果に基づくがん治療法、とくに膵がんや神経膠芽腫など難治性がんの治療法開発の実験的根拠を明確にして、本治療法の臨床応用を見極めることを目標とする。実験的にはGSK3β阻害医薬品のがん細胞浸潤抑制効果を見出した。再発膠芽腫治療の第I・II相臨床研究によりGSK3β阻害医薬品の安全性と治療効果を証明した。今後は、膠芽腫の多施設第II相臨床研究と膵がんの第I・II相臨床研究の推進により本治療法の効果を明確にするとともに、新規阻害剤開発のためのハイスループット化合物スクリーニング技術を確立し、GSK3β阻害よる新しいがん治療法と治療薬の開発に繋げる。
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