1. 前のページに戻る

二次元層状構造型リン酸ジルコニウムによる放射性Cs固定化技術の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 橋本 千尋  新居浜工業高等専門学校, その他部局等, 助教
研究期間 (年度) 2010
概要本研究の目標は、高レベル放射性廃棄物中で最も長期間安定な固定化が望まれている元素の1つである137Csの新しい永久固定化技術の開発である。研究責任者らがこれまで取り扱ってきた三次元網目構造型リン酸ジルコニウムHZr2(PO4)3と同様に、化学的及び熱的に安定で優れたイオン交換特性を持つ二次元層状構造型リン酸ジルコニウムZr(HPO4)2を本研究課題の固定化材として使用した。本研究では、Zr(HPO4)2がHZr2(PO4)3よりも多くのCsを取り込むことが可能であり、かつ1 mol・L-1-HClに対するCs浸出率もHZr2(PO4)3より優れていることが明らかになった。さらに、各種金属イオンが存在する水溶液からCsイオンのみをZr(HPO4)2中に固定化する手法について提案することができた。この手法は、これまでHZr2(PO4)3を用いたCs固定化体においてNaの共存により耐Cs浸出特性が低下するという問題を解決できるものとして期待される。

URL: 

JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

サービス概要 よくある質問 利用規約

Powered by NII jst