概要 | 排水処理現場などにおいて、複合微生物群集中の脱窒細菌を簡易的・安価に計測するために、硝酸呼吸活性を評価可能な新規CTC (5-cyano-2,3-ditolyl-2-tetrazolium chloride)法を検出原理とする計測技術の開発を試みた。本研究では、脱窒細菌計測に用いるCTC濃度、測定時間、硝酸呼吸阻害剤の種類や濃度の検討を行った。検討したCTC反応条件および脱窒条件下において、1時間程度の反応 (測定) 時間で、数種の脱窒細菌からCTCフォルマザンの蛍光を得ることに成功した。今後、本研究で開発した手法が、排水処理系などの複合微生物群集中の脱窒細菌に適用可能かを評価する必要がある。
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