細胞培養系を用いた米由来成分のアルツハイマー型認知症予防効果の検証
研究責任者 |
阿部 貴子 新潟大学, 学内共同利用施設等, 研究員
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 研究責任者らはこれまでに、生化学的解析方法を駆使して、アルツハイマー型認知症(AD)予防・治療効果が期待できる成分が米に含まれることを見出していたが、同成分の詳細と細胞/生体内における効果は不明であった。本課題では、同成分の効果を培養ヒト由来神経系細胞において検証することを目指した。研究開発の結果、同成分が細胞において効果を発揮することを実証できた。更に、同成分の精製・単離を進め、新奇な作用機序により効果を発揮することを明らかにした。同成分は食経験の長い米由来であるため、長期間の摂取が可能な、安全性の高いAD予防食品素材への応用が期待できる。今後は、同成分の効果をモデル動物を用いて検証する計画である。
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