高効率水素分離・製造のためのサブナノメートル細孔を有する多孔質セラミックス薄膜の開発
研究責任者 |
松本 太輝 宇都宮大学, 学内共同利用施設等, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究は、高純度水素分離膜あるいは「メンブレンリアクター」を用いた水素製造の技術に、研究代表者のこれまでのゾル-ゲル合成に関する成果を導入し、従来のパラジウムに替えて、セラミックス(金属酸化物)をベースとする新しい水素選択分離膜材料を創出しようとするものである。22年度に行った研究開発により、アルミナ管状支持体上に多孔性ジルコニア薄膜を合成することに成功し、選択分離性評価法の一つである水/IPA分離試験において明らかな分離能が観察された。今後、細孔径制御や膜圧制御といった合成条件の最適化を行い分離能と熱安定性をさらに向上させることによって、目標とする多孔質セラミック水素選択分離膜材料が創出できるものと期待される。
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