研究責任者 |
山下 均 中部大学, 生命健康科学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 新規インスリン抵抗性改善剤としてのエボジアミンの有用性について、糖尿病モデルマウスを用いて検討を行い、エボジアミンによる耐糖能の改善とインスリン抵抗性の軽減を示唆する成績を得た。既存薬では肥満が助長されるのに対して、エボジアミンは体重増加を招くことなく、インスリン抵抗性を改善する作用を有することから、2型糖尿病におけるインスリン抵抗性の改善剤としての有用性評価の目標はある程度達成されたと考える。一方、動脈硬化モデルマウスのインスリン抵抗性に対するエボジアミンの効果については検討できなかった。今後は、動脈硬化モデルマウスに対する効果の確認を含めて、エボジアミンによるインスリン抵抗性改善の詳細なメカニズムの解明を進め、新規薬剤としての有用性を明らかにしていく。
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