脂質合成転写因子を標的とした新規リグニン由来物質の有効性評価
研究責任者 |
佐藤 伸 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本課題の目的は、天然リグニン由来物質であるリグノフェノール(LP)の脂質異常症における脂質合成転写因子の活性抑制効果を見出すことであり、最終的目標は肥満改善に資する生薬の開発である。高脂肪食を摂餌した肥満モデルラットにLPを長期投与した結果、LPは脂質代謝に関連する血液生化学検査値の上昇を抑制し、脂質合成転写因子の発現にも影響を及ぼすことが判明した。これらの結果は、これまで私たちが培養細胞試験を通して得たエビデンスが、生体内での脂質異常症においてもLPが効果的であることを示している。今後、LPの毒性試験を通して安全性評価を行い、LPが肥満改善に資する生薬の開発をさらに進める。
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