新規熱ショックタンパク質阻害剤KNK437による、悪性腫瘍血管新生阻害作用に関する研究
研究責任者 |
村上 純 岡山大学, 大学病院, 助教
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 当該申請研究は、HSP阻害薬剤KNK437のin vivoでの血管新生阻害効果の検討を計画したものである。今回、担癌マウスを対象に、KNK437投与群、非投与群での血管新生状況を比較検討した。その結果、in vivoにおいても血管新生阻害能を有することを明らかにでき、また、腫瘍縮小効果も認めた。今回の成果を基に、さらなる動物実験を展開することで、KNK437を用いた、副作用が少ない、血管新生阻害剤および癌浸潤抑制剤の研究開発につなげたい。今回の研究では、KNK437投与濃度、方法、マウス種や担癌用腫瘍株の選択などに開発期間の多くを利用し、今後の基礎となる研究系を立ち上げることができた。
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