超高感度DNA損傷体分析用オンライン濃縮チップ開発に関する研究
研究責任者 |
村上 博哉 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | DNA損傷体の定量分析では、高感度である放射標識法が主に用いられているが、放射性物質を利用することからその代替法の提案が求められている。その代替法として、LC/MS/MSを用いた分析法の開発が積極的に行われている。しかしDNA損傷体は、107~109個の未損傷体中にわずか数個程度しか存在しないため、未損傷体の除去と選択的な損傷体の捕捉が可能な前処理法の開発が求められている。これらの需要を達成するために、通液するのみという簡便な操作により前処理を達成することが可能なチップの開発を目指し研究を遂行した結果、選択的なDNA損傷体の濃縮を可能にするチップの開発に成功した。今後は本検討を元にし、簡便なDNA損傷体分析用の手法開発を行う予定である。
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