研究責任者 |
葭田 真昭 宇都宮大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | テルペンを始めとする天然物をオゾン酸化して医薬品に誘導する方法が実験室ではよく用いられるが、オゾン酸化反応に付随する爆発の危険性からオゾン酸化は工業的な利用があまりなされていなかった。我々は高純度オゾンを液化二酸化炭素中で取り扱うことによって、燃焼の三要素のうち支燃物を除去した安全性の高い新規なオゾン酸化反応システムを開発した。本研究ではこの方法を松油のテルペンである(1S)-(-)-ピネンに適用し、医薬品合成原料となる(1R)-(+)-ノピノンを収率よく得た。酸素ラジカルにより容易に過酸化物を生成するエーテル類に対して、高純度オゾンとの反応では過酸化物の生成が抑制されることを明らかにした。
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