テキストコーパスを必要としない大語彙音声認識システムの開発
研究責任者 |
西村 竜一 和歌山大学, システム工学部, 助教
|
研究期間 (年度) |
2010
|
概要 | 本事業では、インターネットから獲得した集合知識源として日本語N-gramデータベースを用いた、コーパスに依存しない音声認識システムの開発手法に関する研究を行った。本研究は、音声認識システムの初期開発コストを削減し、音声認識の本格実用化に寄与する。評価実験では、テキストコーパスを要した従来法の認識精度が77.4%に対し、提案法は74.3%(当初目標75%)であった。数値上は3.1ポイントの低下が生じたが、収集に高コストを要するテキストコーパスを使わずに、同程度の性能を獲得できたことで本手法の有効性を示し、当初目標を達成することができた。今後は、処理時間を削減するために、プログラムを精査した上でツールとしての整備、産業界への技術移転を目指す。
|