活性酸素種に着目した非侵襲的膀胱癌診断システムの開発
研究責任者 |
島田 啓司 奈良県立医科大学, 医学部, 講師
|
研究期間 (年度) |
2010 – 2011
|
概要 | 膀胱癌の診断は、主として膀胱鏡を用いて採取した病変の病理診断によるが、尿道から内視鏡を挿入するため患者に与える苦痛が大きい。一方、侵襲性の低い細胞診は、形態的特徴(いわゆる異型の程度)に頼る検査法であるため、検査者の技量に影響を受け、検出感度が低い。今回、申請者は正常細胞に比して癌細胞で高く産生される活性酸素種に着目し、尿検体を用いた非侵襲的で感度と特異度の高い新規膀胱癌診断システムの開発に取り組んだ。活性酸素種と反応する蛍光試薬を尿検体に加え、蛍光顕微鏡下に活性酸素種陽性細胞を検出して形態的診断を加味することで癌細胞の検出感度と診断特異性を高めることを目指すものである。
|