ソフトマター技術を活用した重厚組織培養用の酸素供給体の開発
研究責任者 |
岩永 進太郎 富山大学, 大学院理工学研究部(工学), 研究員
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 再生医療や組織工学において、より高機能で生体組織に近いものを作製するために、3次元組織培養が重要であり、毛細血管を有する組織作製の研究が盛んに行われている。しかし、培養液への酸素の溶解性が低く、チャネルを作製しても十分な酸素の供給は困難であると考えられる。そこで、本研究では酸素を運搬する媒体が重厚組織作製に必要であると考え、人工酸素運搬体の作製に着目した。我々のマイクロ粒子作製技術を応用して、ヘモグロビンを長期に封入可能なゲルビーズの作製に成功した。赤血球と同サイズの均一ヘモグロビン粒子の作製により、基礎的検討は達成できた。今後は、酸素運搬能を調べ、実際に培養に組み込んで研究開発を行う。
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