周波数選択性測定システムの構築から難聴病態解明と次世代補聴器の開発へ
研究責任者 |
神崎 晶 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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概要 | 本研究の目標として、現在まで研究レベルでのみ使われていた周波数選択性測定を一般臨床に応用し、外来での難聴者に対して測定を行うことで実際外来診療においてその測定精度が一定化・普遍化することを確認することと、既知の検査データとの比較検討において、周波数選択性測定結果の解釈の検討をすることとした。研究レベルでは5周波数測定するために約4時間程度要していた時間を、今回診療においての測定時間を20分程度まで短縮可能であった。また、加齢性難聴者を対象に行った測定結果では、純音聴力検査、語音聴力検査、ノイズ下語音検査、OAE等との相関関係がみられ、一定の精度をもって測定が行えることが可能であった。今後はこれらの測定結果からの聴覚特性を用いての増幅装置を開発していきたい。
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