コンビナトリアル合成法を基盤としたフレロプロリン類の合成
研究責任者 |
河村 保彦 徳島大学, 大学院ソシオテクノサイエンス研究部, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | フレロプロリン類(ピロリジノフラーレン)は、医薬業界および産業界においてニーズの高い化合物である。この化合物は通常付加環化により合成されるが、一般にその収率は低く場合により2-3%に留まることも例外ではない。これまでの研究を背景に本研究では、ポリマービーズを基材としたコンビナトリアル合成法を適用したところ、著しい収率の向上(6倍1~30倍程度)と溶媒使用量の低減が実現できた。また従来法で目的物の収率向上を阻害している原因は、反応時の付加環化と逆反応の競争によることも明らかにした。これらの研究から、フレロプロリン類の高収率合成を実現する方策が見出された。
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