再発悪性腫瘍に対する陽性荷電マグネトリポソームを用いた腫瘍特異的温熱免疫治療法の開発
研究責任者 |
菊森 豊根 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教
|
研究期間 (年度) |
2010
|
概要 | 交番磁場により発熱する鉄微粒子であるマグネタイトをリポソームで包んだナノ粒子の表面を陽性荷電し、腫瘍細胞吸着能を改善した陽性荷電マグネトリポソーム(MCL)を開発し、動物実験で有効性を報告してきた。この課題の目的は、再発悪性腫瘍(乳癌、頭頚部・軟部悪性腫瘍)組織にMCLを局所投与し、交番磁場照射(臨床用交番磁場照射装置)により腫瘍特異的に加温し縮小させる温熱免疫療法の安全性を確認することである。再発悪性腫瘍患者を対象とした第I相臨床試験は、平成21年8月3日に当院のバイオ先進臨床研究審査委員会の実施承認を得ている。第I相試験を9例で実施し、安全性・有効性の検証を目標として、再発悪性腫瘍に対する温熱免疫治療の開発を目指したい。
|