研究責任者 |
南 一郎 岩手大学, 工学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 軽量材料であるアルミニウム合金とチタン合金の摩擦と摩耗特性を向上する潤滑剤の開発と評価を行った。アルミニウム合金に対して極性油(合成エステル油と合成ポリエーテル油)はよい結果を与えたが無極性油(合成炭化水素油)は劣った。新規に開発したホスホニウム塩を摩擦・摩耗向上剤として極性油に加えるとアルミニウム合金に対する摩擦と摩耗特性を顕著に向上した。そのレベルは現行の潤滑剤とスチール材の組合せに匹敵するほどで、摩擦初期のなじみ期間の安定化と短縮が達成されれば実用化が期待される。しかしこれらの合成油と添加剤の組み合わせではチタン合金の摩擦・摩耗特性を向上することはできなかった。
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