研究責任者 |
新井 史人 名古屋大学, 工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究では3次元の毛細血管ネットワークを有する循環型血管シミュレータの実現を目指し、3次元形状の毛細血管モデルの加工に挑戦した。大径流路作製には、(1)マスクアライナを用いた通常のフォトリソグラフィー、数μmオーダー流路作製には、(2)フェムト秒レーザを用いた二光子吸収露光を併用する新露光法Femtosecond Laser and Mask Hybrid Exposure: FMExを提案し、循環型三次元毛細血管シミュレータを製作し、方法論としての有効性を示した。今後、複雑な分岐構造を再現できるよう加工精度を向上し、血管シミュレータをより精密化することで、医療デバイスの評価、DDS、動物実験代替システムなどに使用する次世代血管シミュレータや、再生医療分野で使用する三次元細胞接着足場などに応用展開できると考えている。
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