分子インプリント高分子を用いた抗凝血剤センサの開発
研究責任者 |
吉見 靖男 芝浦工業大学, 工学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 体外血液循環療法において抗凝血剤ヘパリンの濃度を連続監視するセンサの開発が目的である。本助成期間の研究目標は、分子インプリント高分子の薄膜を利用してヘパリンセンシングの可能性を見いだすことにある。そこでインジウム・スズ酸化物の表面に、ヘパリンを鋳型とした分子インプリント高分子をグラフト重合法で固定した。これを電極としてフェロシアン化物のサイクリックボルタメトリーを行うと、検出電流は試験液中ヘパリン濃度に依存した。さらに血液中のヘパリンに対しても、フェロシアン化物の酸化電流は、依存した。以上の結果より、分子インプリント高分子固定電極は、血液中ヘパリンのセンサとして有効であることが証明された。
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