レビー小体型認知症の診断に有用な髄液中αシヌクレイン簡易ELISA測定キットの開発
研究責任者 |
池内 健 新潟大学, 脳研究所, 助教
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症に次いで頻度の高い認知症であり、全国に約50万人の患者数が推定されている。レビー小体型認知症は、診断マーカーなど客観的な診断技術が不足しているため、正確な臨床診断が困難なことが少なくない。本事業課題は、レビー小体型認知症の診断マーカーの確立に向けた簡易診断キットの開発を目的とした。レビー小体型認知症の患者脳にはαシヌクレインが特徴的に蓄積することから、脳脊髄液中のαシヌクレイン測定の有用性を本研究事業で検証した。αシヌクレインに対する特異抗体を2種類用いサンドイッチELISA測定系を作成した。このELISA測定系により、レビー小体型認知症患者の髄液中αシヌクレインが有意に低下していることを示し、診断バイオマーカーとして有用である可能性を示した。
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