研究責任者 |
小西 敏功 (財)神奈川科学技術アカデミー, 次世代バイオセラミックスプロジェクト, 研究員
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究課題では、インジェクションによる低侵襲治療を可能とする「生体吸収性ペースト状人工骨」の開発を指向し、セメントの材料・力学特性の最適化を推進した。シリンジでインジェクションしたセメント成形体の圧縮強度がヒト脊椎椎体の強度に匹敵する29 MPa で、8 min で硬化開始可能なセメントの試製に成功した。これは従来型セメントと比較して高いスペックである。また、細胞毒性を間接的に調べた結果では、コントロールと比較して劣るものの良好な増殖を示した。今後は、確実な硬化が得られる高いスペック(材料・力学特性)のセメントへと改良し、医療用デバイスとして応用するための技術を構築する予定である。
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