研究責任者 |
竹下 隆晴 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 電力配電系統の送電損失低減のために、電力需要家の力率改善コンデンサを用いた自動力率調整装置を導入して無効電力を零に、すなわち受電力率を1に調整している。しかしながら、自動力率調整装置が導入されている需要家の割合は50%以下であり、十分な損失低減ができていない。本申請では、自動力率調整装置が導入されていない需要家を含めた送電損失最小化の無効電力制御法を提案する。スマートグリッド構想により得られる配電系統内各所の線路電流情報を用いて、配電系統内の送電損失を最小化する無効電力制御法を導出し、配電モデルを用いた実験によりその有効性を確認している。今後、複数の無効電力補償装置の連携制御へと発展させ、実用化を目指す。
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