光学活性化合物群の自動合成装置用高分子組込み型不斉触媒の開発
研究責任者 |
伊津野 真一 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授
|
研究期間 (年度) |
2010
|
概要 | 医薬品等の光学活性高機能化学物質を合成する際には、機能の最適化のため、構造の類似した多種類の化合物群を合成し、その性能を迅速に比較する必要がある。光学活性有機化合物を多種類、迅速、高純度に合成するための自動合成装置の開発が有効である。そこで自動合成において最も重要な構成要素である反応用カラムの充填剤を開発することを目標とした。本研究ではキラル第四級アンモニウム塩触媒を主鎖に組み込んだ高分子触媒を合成し、イオン結合による新しい架橋構造を適切に導入することにより、高活性を維持した高性能不斉反応用高分子触媒の調整に成功した。今後、適切な架橋構造により、反応性を低下せずに充填性能を高め、実用的フローシステムの構築が重要である。
|