研究責任者 |
野田 亮 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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概要 | 多くのがんで悪性度と相関した発現低下が見られ、強制発現実験において腫瘍増殖、血管新生、浸潤、転移などを引き起こす活性を有するReck遺伝子は、予後予測因子や化学療法剤のエフェクターとして有用と考えられる。本研究課題では、Reckプロモーターを活性化するが、従来抗がん剤として認知されていない4種の低分子化合物について、生体への毒性、抗がん活性、転移抑制活性などを、自然転移系RM72細胞を用いて検討した。その結果、これら全てに転移抑制あるいは皮下での増殖抑制活性が見出され、本スクリーニング法の有効性が確認されると共に、恐らく新たな作用機構を持つ抗がん薬リード化合物が得られた。
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