新光源による沖縄環境負荷軽減を目指した侵入害虫の新防除技術の開発
研究責任者 |
宮竹 貴久 岡山大学, 環境学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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概要 | イモゾウムシを特異的に誘引するLEDの紫外波長領域と光強度をスクリーニングする。1まず50cm立法の暗箱を設置し、対象害虫が移動可能な仕切りを作る。一方の暗箱に30個体を放飼し、もう一方にLEDを設置する。既存の緑色LED(550nm:高波長)の害虫誘引力は60%程度であるため、この数値を有意に上回る目標値としては80%以上のイモゾウムシを誘引する紫外LED素材を探索する。2探索できた紫外LEDをLED基盤スタンドに設置し、トラップ試作品とする。これを沖縄島において実際にイモゾウムシが多繁殖する沖縄県読谷村内のサツマイモ畑に10個程度設置し、従来の高波長LEDとの誘引力の違いを比較する。またこれまでに甲虫類では、LEDの特殊な反射光に特に強い誘引力を示すことがわかっているので、反射を利用した粘着シートを用いた野外誘引試験も同場所において実施する。既存のトラップより、有意に誘引力の強い紫外波長LED誘引素材が探索できれば、現地に設置するためのバッテリーの軽量化などについて、次の実用化段階の事業フェーズへの技術移転を検討する。
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