概要 | 電気伝導度、空気中における安定性、耐熱性のいずれもがポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)より高い値を示す新規PEDOT誘導体の合成を目標に、出発物質としてブタ-2-イン-1,4-ジオールを用い検討を行った。しかしながら、当初予定していた合成ルートでは新規PEDOT誘導体を合成することができなかった。そこで次に、入手容易な2,3-ブタンジオンからの新規合成ルートを検討した結果、わずか2段階でPEDOTの前駆体モノマーである3,4-エチレンジオキシチオフェン(EDOT)を得ることに成功した。今後、新たに見出した合成ルートによる新規PEDOT誘導体の合成を行う予定である。
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