研究責任者 |
大平 慎一 熊本大学, 大学院自然科学研究科(理), 准教授
|
研究期間 (年度) |
2010
|
概要 | 微量でも燃焼機関や化学反応に悪影響を及ぼす有機溶媒中水分の含有量を試薬フリーで高感度に検出するシステムの開発を目的とした。ガラス管内に感湿薄膜を形成し、その電気容量変化をモニターすることで高感度な湿度センサーを構築した。さらに、そのセンサー内で有機溶媒中の水分を選択的に気化する機構を組み込み、試料溶媒中の水分を検出した。測定試料と同じ溶媒を一定流量で流し、30 μL の試料を導入するだけで100 ppm~100%までの含水を定量できた。また、測定結果は、ガスクロマトグラフ/熱伝導度検出器による結果とよい一致を示した(相関係数0.99)。さらに、同じシステムでアルコール類、ケトン類、アルデヒド類、カルボン酸を測定試料とすることができた。今後、多くの測定対象によるシステム有効性の検証が望まれる。
|