医薬品ペプチドを果汁中に大量分泌・蓄積する形質転換トマトの開発
研究責任者 |
山形 裕士 神戸大学, 農学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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概要 | メロンセリンプロテアーゼ・ククミシンが果実特異的に大量蓄積する分子機構を解明し、その機構を利用して果汁に医薬品ペプチドを蓄積するトマトの開発を目標とした。 まず、ククミシンの果実特異的発現を担うメロンの転写因子をククミシン遺伝子プロモーターへの結合解析、転写因子の発現部位と発現時期の解析などにより同定した。次に、トマトの形質転換実験により、ククミシンプロモーターとシグナルペプチドが果汁中への異種タンパク質の分泌・蓄積に有用であることを示した。しかし、異種タンパク質の発現量が少なかったので今後多数の形質転換株より高発現株を選抜する必要がある。また、ヒトインターフェロンα遺伝子を導入したトマトを作成した。
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