研究責任者 |
脇坂 博之 滋賀県東北部工業技術センター, 繊維・高分子担当, 主査
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 有機系新規バインダーを用いて、成形後1回の賦活処理によりコーヒーかすからの成形活性炭の製造技術を追究した。その結果、1回の賦活処理により、900m2/gを超える成形活性炭を得た。このバインダーは、添加量の増加による比表面積の低下を招くことなく、強度を向上させることが可能であり、実用化可能性の知見を見出せた。また成形活性炭について、VOC及びカビ臭の吸着性能を市販のヤシ殻活性炭と比較した。その結果、トルエンの吸着性はヤシ殻と同等であった。一方、カビ臭については、2-メチルイソボルネオールではヤシ殻に劣るものの、ジェオスミンではほぼ同等の吸着性を得た。これは、比表面積の差や細孔分布が影響したものと推測され、成形活性炭はヤシ殻活性炭に比べメソ孔が多いことがわかった。
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